トヨタ自動車が「初代クラウン」を発売し、

ディズニーがカリフォルニア州アナハイムに「初めてのディズニーランド」を開園。

まだ、ジョンとポールが出会う前。

そんな、昭和30年(1955年)。

熊本県阿蘇郡南小国町で懐石 魚松が誕生。

長い間、阿蘇を代表する伝統的な懐石料理を地域に提供し九州の食文化の一角を担っておりました。

魚松を代表する名物はいくつもございました。

中でも、地域の方々に特に愛された看板メニューの玉子焼き。

潤沢なミネラルが特徴の有明海で育った熊本県内産の鱧と、

広々としたストレスのない養鶏場で産まれた栄養たっぷりの玉子を使用した魚松の自信作。

一見カステラのような見た目からは想像ができません。

一口食べると口いっぱいに広がる鱧の風味と、濃厚な卵黄の旨味が鳴らすカンパネラ。

お酒にもお茶にも確かと。

閉店と共に多くの方々が、あの唯一無二の味との別れを惜しんでおりました。

そして、時は流れ令和3年。

その魚松の三代目である松﨑が、

ミシュラン一つ星 京都ホテルオークラ別邸 粟田山荘の修行で体得した京の技。

最新の調理手法、究極の地の食材から完全復刻します。

「玉美」(たまみ)として。